週末に映画「クラッシュ」を見た

週末はレンタルDVDで3本の映画を見た。
その中で、「クラッシュ」はなかなかいい作品だった。

昨年のアカデミー賞作品賞脚本賞、脚色賞を受賞した作品だが、だからといって特に期待することもなく、ヒット映画の一つと思って見てみた。

LAを舞台に、さまざまな人種、階層、職業の人々が複雑に絡み合いながら、それぞれの人生を生きているというドラマなのだが、多くの移民を受け入れながら成り立っている米国社会は、なんと大変なんだろうと改めて考えさせられる。
壮大なる実証実験を見ているようだ。

人種差別と言っても、時代を経るにつれて複雑になり、ブラックの中でも社会的な地位を築いた成功組と底辺で屈折した気持ちを抱き続ける人々がいる。白人たちは時に彼らを所詮はブラックだとして一括りに扱い、傷つける。
アファーマティブアクションにより職を奪われたと逆恨みする白人もいる。

さらに、あらゆる国からの移民がそれぞれの祖国に対する愛着や誇り、風習を持って、次々に入ってくる。
ヒスパニック=メキシカンというステレオタイプな扱いに怒るプレルトルコ人(違ったかも)。

なんと複雑な社会。。。
こうした環境を受け止めて国家として成り立たせている米国は、ある意味、本当にスゴイ!と思う。